Botanical Melancholy

Botanical Melancholy

金閣寺の風景に着想を得た京都府立植物園の温室。 雨の日にその中で見える景色の色は少しくすんでいて、いつもとは違う気持ちを感じさせてくれる。

The green under the metal and glass temple

柔らかな日差しにそっと照らされる葉と白タイルのフロア。

今日は雨。いつもはもっと鮮やかな色で彩られる空間も、曇り空と緑が重なり落ち着いた雰囲気だ。植物に囲まれた細い通路を進んでいくと、植物たちが映し出す色の深さの中に沈み込んでいくような感覚になってくる。それでも、雨の跡が見えるガラス、そしてそれを1枚1枚丁寧に囲っている金属のフレームがふと目に入ってくる度に、ここにいる植物たちはみな、人間が作ったこの温室なしでは存在しえないのだということを思い出し、いつも通りの感覚に戻る。

京都にある金閣寺と北山の連なりから着想を得た温室の優雅なデザイン。まるで金閣寺をそのまま再現したような水面浮かぶにエントランス、そして温室は北山連峰のシルエットを思い出させる。1992年以降、この日本最大級の温室は4,500種類もの植物たちのホームとなっている。

さっきまで小雨だったのに、いつの間にか激しい雨が天井を打ち付けている。雨雲が色濃くなってきたせいで、空間はまた少し色を失っている。葉や幹が描きだす形とは対照的な、天井を覆う鉄骨の無機質な形。その無機質な形に囲まれ、守られた温室の中で、植物たちはゆっくりとしかし着実に成長し続け、また違った色や形を見せてくれるのだろう。成長し続ける植物とは反対に、建物自体には少し老朽化の跡が見て取れる。けれど、この錆びたフレームやガラスに残った雨の跡、壁に馴染んでしまっている染みたちが、今感じているこのメランコリーな気持ちに似合う色を添えてくれているのだろう。

Muted Green for Melancholy
Melancholy under the Glass Temple
The Glass Temple creates a botanical melancholy
Botanical Melancholy and Metal

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Kyoto Botanical Garden

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Botanical Melancholy

Botanical Melancholy

金閣寺の風景に着想を得た京都府立植物園の温室。
雨の日にその中で見える景色の色は少しくすんでいて、いつもとは違う気持ちを感じさせてくれる。

Edo Period Opulence

Edo Period Opulence

日本で唯一現存する揚屋建築物。
芸術と、客人をもてなすためのデザインが調和した空間は、当時の面影を今日でも漂わせている。