Chie Chelsea Yoga

Chie Chelsea Yoga

長年アパレル業界で活躍をしてきた武藤千絵。2019年にヨガインストラクターとして独立した彼女はヨガだけにとどまらず、ヴィーガンや女性性を通して健康や愛を伝えていきたいという。これまでの経験や辛かったこと、独立し再スタートを切ることができたきっかけなどについて語ってくれた。

今朝はそれほど冷え込みが厳しくないからか、普段よりも心なしか身支度を早く済ませることができた。簡単な朝食を済ませ紅茶で一息つくと、和室へと移動しそそくさとパソコンを立ち上げる。画面越しにいつもと変わらぬ笑顔で待ってくれているのは、東京を中心に活動するヨガインストラクター、武藤千絵。ヨガ初心者でも焦らずに楽しみながら出来るよう、注意深くこちらを観察し、ペースを合わせながら、優しく声を掛けてくれる。割とハードに身体を使ったが、彼女のヨガレッスンが終わると、不思議と疲れは感じずにすっきりとしている。

その丁寧なレッスンで既に多くの生徒を抱える彼女だが、2019年に独立するまでは長年アパレル業界で活躍をしてきたという異色のキャリアの持ち主だ。ヨガだけにとどまらず、ヴィーガンや女性性を通して健康や愛を伝えていきたいという彼女が、これまでの経験や辛かったこと、独立し再スタートを切ることができたきっかけなどについて語ってくれた。

 

アパレル業界での経験と当時を振り返って思うこと

「高校生の時のアルバイトを含めると、アパレル業界にはトータルで約14年間いました。大学卒業後某アパレル会社に約8年間勤め、直近の3年間は新規事業店舗をOPENさせ、ディレクション・バイイング・商品開発・店舗開発・売上管理・店舗管理・人材教育など行なっていました。27歳で地元名古屋を離れ、入社当時から夢だった新規事業店舗をOPENさせるために東京に転勤しました。全く新しい環境での挑戦でした。

責任感が強く、がむしゃらなタイプなので、当時は自分の健康や休息時間よりも売上成績を伸ばし続ける事が自分の責務だと思っていて、体を壊し続けてまでも「数字」を追っていました。その頃の自分を振り返ってみて、未熟だったなと思います。「見えるもの(結果)」にとらわれ、「見えないもの(自分の時間や健康)」を見失っていました。案の定、心や体を壊しました。自分の体を壊すような自己管理能力では、仕事をしていく上で未熟中の未熟だと実感しました」

 

東京での新規ブランド立ち上げ、そこでの経験について

「大学卒業後は約6年半名古屋の店舗に勤務していて、その頃から新規店舗を立ち上げることが夢でした。基本的に販売員の仕事で、キャリアの長い先輩が多い中、常に自分の目標の達成や結果を追求しましたが、キャリアの長さや顧客数を私が急に越えることは出来ませんでした。

そこで店舗の中で先輩達の苦手なことを探し、そこを追求しました。どんな組織でも、抜けているポイントはあると思います。そしてその部分を追求し努力を続けると、組織にとって新しい結果が生まれることを実感しました。組織によっては今までのやり方を変えたり、新しいことを始めたりしようとすることは、煙たがられることもあるので勇気のいることでしたが、チャレンジしていなかったら新規ブランドを立ち上げるチャンスはなかっただろうと思います。

そして遂にやってきた入社してからずっと目標だった新規ブランドの立ち上げ。ようやくその夢を叶えるために東京へきた時に心に誓ったことがあります。それは絶対に諦めないということ。

でも私は自分にその誓いをしてから3年後、辞めることを決断しました。0から作り上げたこのブランドとそのお店は、私にとって我が子のようなものでした。そこで毎日新しく生まれるお客様とのストーリーや、スタッフ、洋服や、什器に全て愛がありましたが、数々のハラスメントにより、それを守りきれなくなってしまいました。その決断は私の人生においてとても辛い判断になりましたが、ネガティヴな経験は今の私をポジティヴにさせました。今でもその時の自分や、経験を思い出すことは多いですが、全てが自分を成長させてくれた経験になっていると思い、その苦しい経験も感謝し認めています」

 

再スタートを切れたきっかけ

「私は旅行が大好きで、会社在籍中から休みの度にひとり旅に行っていました。辞める判断を悩んでいた頃に訪れた旅先では、ひとり旅をしている魅力的な女性にたくさん出会いました。

IT会社に長年勤めた結果自分の時間や健康を失ってしまい、キャリアを捨てて1年間旅に出て人生を変えている女性、サーカス団長として休みなく働いていたけれど、ドクターストップにより愛したサーカス団を離れた後、ダイビングに挑戦しながら新しい世界と新しい自分に挑戦している女性。皆、とても輝いていました。

その頃の自分と同じようなシチュエーションの女性に何人も出会い、そして彼女たちは『人生は変えれる。変化を楽しんで。あなたが人生を変えて、また世界のどこかで新しいあなたに会えることを楽しみにしている。』と言いました。それは天使からのお告げかと思うほど、皆が口を揃えて言いました。

そしてそれは、辞める決心をする時に少し背中を押してくれた一言でもありました。新しい挑戦を楽しんでいる彼女たちを思い出し、私も新しい挑戦を楽しもうと、そう思うと決断することができました。長年、洋服(モノ)を販売しその服を着て、幸な時間を過ごすためのお手伝いができる事がやりがいでした。そして今後は、自分が今まで好きで続けてきたヨガや新しく興味を持ち始めたビーガンを通して、健康(コト)やその先にある幸せを伝えていきたいなと思うことができました。

また以前の経験から、女性の社会進出や、女性がより美しくポジティヴに輝いていくためのウェブサイトやコミュニティを作っていくための準備を現在しています」

 

独立をしてからの経験とこれからについて

「ヨガインストラクターとして動き出した頃、コロナのど真ん中でした。もちろんヨガスタジオは空いておらず、職を失うヨガインストラクターであふれていました。ヨガインストラクターの募集はいっこうになく、逆に自分で開拓していくしか道しかありませんでした。

出会いや運は自分から掴みにいくものだと思っているので、cafeやHOTELに営業に行き新規開拓したり、自主開催を続けています。大変な時期が続きますが、逆に生まれたチャンスを活かしたり、やれることはやってみることを今後も続けていきたいと思います。

そのようにしてフリーランスとして独立し、分からないなりに動き続けてもうすぐ1年がたちます。自分のスタイルを気に入ってくれる人が増えたり、やりたいことが明確化して、少しずつ少しずつ前に進んでいます。今の気持ちはとにかく、楽しいの一言です。そして最近感じることは、自分を信じ、自分が心から楽しんでいると人が付いてきてくれたりご縁に恵まれ、お金が入る循環が生まれることを感じます。

新しいことにチャレンジすることに誰でも不安はあると思いますが「自分を信じること、自分が楽しむこと」を大切に、今後はヨガやヴィーガン、女性性を通して、健康や愛を伝えていきたいです。そしてみんながより自分らしくいれるコミュニティ(仲間)を作り、情報を交換したり、仲間通しでイベントを開催したり、好きなこと同士で共有したり、体だけではなく心も愛と健康で溢れちゃうような、そんな場所を作りたいなとも思っています」

 

14年間経験を積んだ業界から転身し、前を向いて新たなことに挑戦し続ける武藤千絵。彼女が仲間と作っていくコミュニティには、さらにたくさんの笑顔と愛が溢れていくのだろう。

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長年アパレル業界で活躍をしてきた武藤千絵。2019年にヨガインストラクターとして独立した彼女はヨガだけにとどまらず、ヴィーガンや女性性を通して健康や愛を伝えていきたいという。これまでの経験や辛かったこと、独立し再スタートを切ることができたきっかけなどについて語ってくれた。

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ファッションデザイナー、Pilar Torre Sánchez。
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