The Story of our very 1st Product

いつもと雰囲気を少し変えて、初めて私たちが手掛けたオリジナル商品、サボテンレザーのトートバッグが出来るまでのストーリーについて書かせて頂きました。 既に愛着たっぷりのこのトートバッグのストーリーを、少しでも知って頂けたら嬉しく思います。

もうご存知の方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、私たちは日本人とドイツ人のゲイカップルで、2017年から京都で一緒に町家をリノベーションしたhachiという宿をやっています。そして、offsaitとして初めてのアイテム何にするかを2人で話していた時に、何気なくドイツでのトートバッグの話になったことが、今回のアイテムのストーリーの始まりになります。

トートバッグは日本でも、一般的に使われる非常に便利なものになりました。しかしドイツと比べると、驚くほど差があります。ドイツの街中を歩けば、それこそ老若男女問わずたくさんの人がトートバッグを肩から下げていて、もはや必需品といった感じです。有名ブランドのロゴが入ったものや、インスピレーショナルな引用やアートワークがプリントされたものなど、実に様々なトートバッグを目にします。そして面白いのは、実用的な理由だけでなくコニュニケーションツールとして使っている人も多いということです。自身の考えであったり、自分はどういった思想、アイデア、コンセプト、美的感覚といったものに共感しているのかを表現するための手段として使う人が多いから、こんなにもバリエーションに富んだ様々なトートバッグがあるのだと思います。

少し話が飛んでしまいますが、2人で宿を始めた時も今回offsaitを立ち上げた時も、その根底にあった思いは、「自分達のようなゲイカップル、ストレートなど関係なく、オープンにそのままで多様性を楽しみたいな。そして、セクシャリティーやジェンダー以外にも国籍や宗教、価値観など様々なファクターは、各個人のバックグラウンドの一部であって、本質的なところはきっと皆似た感じで、優しくなんか柔らかい感じでほわっとしたなんかなんだろうから、多様性を楽しみながら、柔らかなグラデーションで彩られる調和した世界を見ることは可能だ、というか見たい。」というものです。なので、自分たちが作り出すアイテムは見た目の美しさや可愛さ、そして品質の良さはもちろんですが、加えてメッセージ性を持たせることも大事だなと思っていました。そしてこの点と、ドイツでのトートバッグの使われ方の2つがマッチし、1つ目はトートバッグにしようということになりました。

しかし、いざトートバッグにしようと決まったものの2人とも商品開発の経験などなく、そこからからはリサーチと試行錯誤の連続で、まずは何の素材を使って作るのかというところから始めていきました。以前少しお話しさせて頂きましたが、「もう既に物が世の中に溢れている状態で、敢えて物を作り世に出していくのならば、環境に出来る限り負荷を掛けない素材、やり方でしよう」ということはoffsait立ち上げ時に決めていたので、素材の第一条件は、サステナブルであることでした。色々とリサーチしていると、自分たちも全く知らなかった新しい素材が次々と開発されていて楽しく、その中でも特に興味を惹かれた素材がありました。それが今回使用しているサボテンレザーです。このレザーに関しては、以前こちらの記事で書かせて頂いたので詳しくは割愛させて頂きますが、純粋にサボテンがレザーになること、そしてサボテンの栽培から製品化まで一貫して環境へ配慮されていることが特に印象的で、すぐにサンプルの取り寄せをしました。

そしてサンプルが届きいざ実物を手に取ってみると、想像以上の質感、柔らかさ、色合いの良さで、すぐにこのレザーを使うことに決めました。ただ、このレザーを使ってオールレザーのトートにすることも考えたのですが、めちゃくちゃ可愛いけれど、1つ目の商品としてはめちゃくちゃ可愛くないお値段になってしまうので、持ち手にサボテンレザーを使用し、ボディは厚手のキャンバス生地(6号)にすることにしました。

そこからはデザインを決めていくことになったのですが、そこもほとんど経験がないので、宿で働いてくれていたオーストリア人のスタッフに以前もらったエコバッグを元に、メーカーの方とミーティングを重ねながら決めていきました。その時まで、そのエコバッグをこんなにも尊く感じたことはありませんでした。エコバッグに助けられながらデザインが段々と決まっていく中で、大切にしていたのは「出来る限り空白部分を作る」ということです。そしてそれは、ブランド立ち上げ時の思いと関係しています。

先ほど書かせて頂いた、ブランドを立ち上げの根底にある思いというのをキーワードにすると「ダイバーシティ」、そしてブランドとしてのモノづくりのキーワードは「サステナビリティ」になります。ただ、ダイバーシティやサステナビリティと一言で言っても、それぞれの人によって視えている世界、そして概念すらも違うのだろうと思います。自分たちの視点だけではなく様々な視点を取り入れていきたいという思いから、様々なアーティストとコラボを考えていたので、アーティストがメッセージを表現するための「まっさらなキャンバス」のようなアイテムにしたかったんですね。なので、とてもシンプルで右下に小さなロゴが入っただけのデザインになっています。

デザインの話をもう少しさせて頂くと、メーカーや工場の方が効かせて下さった機転が細かな場所に反映されています。1つ目は持ち手の部分の縫い方です。このサボテンレザーに限らずビーガンレザーは、表面がそれぞれの素材で出来たレザーになっていて裏面が布になっています。私たちが今回使っているサボテンレザーも、裏地は織られたコットンになっているので、断面の処理に注意しないと綺麗に見せることが出来ません。持ち手の部分はしっかりと折り返して縫合、そしてボディとの接続部分も断面がキャンバス生地の下に来るようにされているので、とてもミニマルで綺麗に仕上がっています。2つ目は、内ポケットです。元々のデザインでは内ポケットが無かったのですが、今回のような縦長のトートだと、スマホや財布など頻繁に取り出すアイテムが下の方に行ってしまい取り出しにくくなってしまいます。そこで機転を効かせた工場の方が、内ポケットを付けたサンプルを制作し送って下さいました。自分たちでは気が付かなかったようなポイントばかりなので、本当に感謝しています。

長くなってしまいましたが、既に愛着たっぷりのこのトートバッグのストーリーを、少しでも知って頂けたら嬉しく思います。そして2月14日のイベント時より店頭、オンラインでの販売も開始致しますので、是非お手に取ってご覧頂ければと思います。今後はアーティストとコラボしたアイテムや、オールレザーのバッグの販売も予定していますので、楽しみにして頂ければと思います。

Collage:

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